■ 本書の特徴
2012年、生き残るコンテンツビジネスとは?
ダウンロード販売、クラウドサービス、アイテム課金、コンテンツオーナーシップ…
タブレット&スマートフォン時代、デバイス革命は、いったいビジネスをどう変えていくのか?
“形なきモノ”のカラクリを今、解き明かす!!
電子書籍を『iPad vs.キンドル』で、クラウド時代は『クラウド・コンピューティング』と、
最先端の世界を次々に鮮やかに解き明かしてきたITノンフィクションライター西田宗千佳。
彼が次に選んだフィールドは、“形の無いモノ、モノではない何か”…、
つまり“入れ物から解き放たれたコンテンツ”だった。
■ 目次
序章 はじめに
第1章 【エイジ・オブ・タブレット】
タブレットに「社名」をつけて勝負する
すべてはiPadからはじまった
「読む」「見る」に特化したコンピュータ
なぜ「タブレット」は生まれたのか
「スマートフォン」という兄弟
タブレットを手がける「三つのグループ
家電メーカーはタブレットが「苦手」?
タブレットは「テクノロジードライバー」に
インテルの時代からARMの時代へ?!
「ウィンテル」も動かしたタブレットの津波
「21世紀のタバコ」を支えるもの
第2章 【タブレットがテレビを変革する】
スマートTVがやってくる
リーンフォワード・リーンバック
「グーグルTV」の革命と蹉跌
「アンテナからの解放」
「セカンド・スクリーン」戦略とは
「どこでも見る」「いつでも見る」世界
スマートTVと「デジタル囲炉裏端」
東芝に見る「スマートTV」のカタチ
「テレビ」の定義は破壊される
第3章 【もたない時代のはじまり】
「ディスク」は入れ物に過ぎないのか
ネットフリックスが映像配信を支配する
「定額配信」の発想は「郵送料のカット」から生まれた
「定額」に舵をきったNHKとバンダイ
定額配信で「出会い」を増やす
クラウドを「ハブ」に変えるアップル
アメリカで広がる「ロッカー型」クラウド・ミュージック
音楽はいくら保存しても「無料」?!
違法ダウンロードすら「浄化」するiTunes Match
「クラウド」で変わった電子書籍の世界
「複数のメディア」をまたぐ「ウルトラバイオレット」の世界
「アカウント」の分かれ目は「企業」の分かれ目
第4章 【ビッグバジェットと「チリツモ」モデル】
ソーシャルゲームという「大波」
アイテム課金で伸びるソーシャルゲーム
アップルは「世界最大のゲームプラットフォーム」か
アンドロイドを巻き込む「PSS」という挑戦
家庭用ゲームの外にある「市場」
リスキーな「ゲームという製造業」
収益構造が脆弱なパッケージ型ゲーム
中古に頼るゲーム市場
「数字だけ」のアイテムが数百円で売れていく
第5章 【「モノなきもの」を売るための世界】
そこにあっても「見えない」市場
アマゾンで電子書籍が売れる「秘密」
「定番アプリ」が強い理由
マス広告に頼る「ケータイ生まれ」コンテンツ
「検索性」と「操作性」はネットにおける「店舗設計」
「ワンクリック」で買えるiTunes Storeの強み
店としては落第?! アンドロイド・マーケット
ネットコンテンツ販売は「スピード」の勝負
不完全な「チリツモ」型の方がヒットする?!
買わずにアイテムを得る「リワード広告」
「イヴの時間」に起きたこと
「売上」がわかることでディスクビジネスにもプラス
音楽に起きたことは「映像」にも起きるのか
同時・同一であることがプラスに働く
「共有感」と「スピード感」のある世界へ
【著者紹介】
西田宗千佳
◎略歴:1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。
パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連分野の取材記事や解説等で活躍。新聞、雑誌に寄稿するほか監修も行い、アップル社の「iPad」の発表会に、日本からの参加を許された数少ないジャーナリストの一人。同時に、発売前に「iPad」実機を触った数少ない人物でもある。今回の書籍においてもその取材が存分に生かされている。また、iPadの国内上陸が発表になってから、テレビや経済誌などから数々の取材を受けている。
◎主な著書:『クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先に来るもの』『iPhone仕事術! ビジネスで役立つ74の方法 』(朝日新聞出版)、『クラウドの象徴 セールスフォース』(インプレスジャパン)、など著書多数。
※『電子書籍革命の真実 未来の本 本のミライ』で行ったPDF版配布に準ずるサービスについては行っておりません。