書籍 | もしもあの写真がネットにバラまかれたら あなたの知らないスマートフォン、ソーシャルネットワークの落とし穴 |
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著者 | 佐野正弘 |
ISBN | 978-4-04-727610-9 |
発売日 | 2011/10/1 |
価格 | 1,200円 + 税 |
■ 本書の特徴
爆発的に普及するスマートフォン。
そこに潜む危険を、あなたは知らない…
田中太郎さん(仮名、33歳)は、最近悩んでいた。
携帯にいたずら電話が頻繁にかかってきたり、
迷惑メールが多数送られてくるようになってきたのだ。
そのきっかけは、少し前に携帯電話をスマートフォンに買い換えたことだった。
・・・・・
ある日、自宅に一本の電話がかかってきた。
相手は会社の同僚であったが、彼から意外な言葉が飛び出した。
「インターネットに田中さんの奥さんらしい写真が載ってるんだけど?」
(本文より)
■ 目次
はじめに
第1部 スマートフォンとマルウェア
急速に高まるスマートフォン人気
スマートフォンはウィルスに感染する
“マルウェア”とは何か?
マルウェアの種類
“不正侵入”というセキュリティリスク
マルウェアやクラッカーが狙うふたつの目的
売名から金銭へと変化する被害
“目立つもの”から“目立たないもの”へ
金銭を得るのは直接的な手段だけではない
マルウェアによる犯罪事例:Gumblar
マルウェアによる犯罪事例:イカタコウィルス
クラッカーによる犯罪事例:ソニーの顧客情報流出問題
戦争へと向かいつつあるマルウェアの脅威
第2部 脅威をもたらす、携帯電話との違い
携帯電話とスマートフォンは何が違うのか?
“日本発”のモバイルインターネット
急速な普及で進んだハード・ソフトの汎用化
ふたつの要素が結びついて生まれたiPhone
iPhoneがもたらした“アプリ”のインパクト
Androidの登場は何をもたらした?
スマートフォンシフトを急速に進めるキャリア各社
携帯電話とスマートフォンの本質的な違いとは?
スマートフォンがもたらすメリット
スマートフォンがもたらすデメリット
スマートフォンの設定をするのに1000円支払う理由
“自由”であるがゆえに生まれた“責任”
意外と古くから存在する、携帯電話のウィルス
徐々に増加する、悪質なソフトウェア
プラットフォームの変化で日本での被害拡大も
責任の押しつけでは済まされない
第3部 マルウェアに感染するとどうなる?
マルウェアにはどうやって感染するのか?
従来のスマートフォン向けマルウェア傾向
iPhoneはマルウェアに感染しにくい?
マルウェア感染をもたらす“Jailbreak”とは
勝手にJailbreakしてしまう脆弱性
自由度の高さで急増するAndroid向けマルウェア
正規のマーケットでもマルウェアが流通?
駆除できないマルウェア
OSの“ばらつき”が脆弱性の修復を遅らせる
Androidのバージョンがもたらす脆弱性の未解消
24時間ネット接続可能なスマートフォンが起こす問題
スマートフォンは個人情報の宝庫
複数の情報を同時に取得するマルウェア
物議をかもした「カレログ」
マルウェアがスマートフォンからお金を盗む?
おサイフケータイの国際化が危険を招く?
スマートフォンのマルウェア感染経路とは?
携帯電話との意識の違いが感染を拡大する
パソコン利用者がスマートフォンで油断する?
ソーシャルメディアも感染加速のドライブに
Webブラウザの隙を突いた不正行為
短縮URLには注意が必要
急速に広まる無線LANの利用にも注意
スマートフォンを危険にさらす公衆無線LAスポットとは
恐れるべきは“自動感染”より“心の隙”
第4部 スマートフォンをマルウェアから守るには
スマートフォンに求められるセキュリティ対策
マルウェアが重視するのは母体の多さ
スマートフォンがマルウェアに狙われる理由
オレオレ詐欺が減るとマルウェアが増える?
マルウェアは技術の進歩をものともしない
マルウェアの脅威から身を守るためには?
セキュリティ対策アプリを導入する
OSやアプリのアップデートは欠かさない
怪しいメールやSMSは削除する
危険なWebサイトに近づかない
アプリのパーミッションを理解する
信頼できる作者のアプリを利用する
信頼できるアプリ・マーケットを利用する
第5部 スマートフォンを安全に利用するために
スマートフォンが携帯電話であるがゆえの脅威
小さいデバイスだからこそ起こり得る“盗難”
盗難された場合のリスクとは?
SIMカードだけが悪用される可能性も
盗難からスマートフォンを守るには?
企業導入で重視されるセキュリティ
OSレベルでのセキュリティ強化を施す取り組み
ビジネスでのセキュリティ啓発に向けた動きも
メリットとデメリットは常に隣り合わせ
問題は常に“人”が起こす
スマートフォンのユーザー層が急速に変化する
マルウェアが蔓延する素地は整いつつある
同じ脅威にさらされているタブレットデバイス
求められる“認識”と“知識”
進化が速いからこそ求められる“教育”
おわりに
【著者紹介】
佐野正弘
◎福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からスマートフォン、ケータイ文化に至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。近著に「Gmail+ドキュメント+カレンダー Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「今すぐ使えるかんたんPLUS Androidアプリ大事典」(共著、技術評論社)など。